ある社長さんから聞いた話です。
「痛み」と「傷み」の違いってわかりますか?
「痛み」は自分にしかわからないことです。
「傷み」は他人にも伝わることです。
…という話でした。
深くいろいろと考えなければならない話だと思います。
「傷み」は他人にも伝わることなので、相手が出血しているとか、顔色が悪いとか、元気がないとか…気付いてあげられる状態です。
しかし、「痛み」の方はその人しかわからないので、気付いてあげられません。
その人は自分で「痛み」を癒そうとして余計に苦しいスパイラルに入っていくことが考えられます。
そのスパイラルの過程で「うつ」などの病気を発症してしまうことも十分考えられます。
そうなれば他人にもわかる「傷み」になるのかもしれませんが、「心」の問題の場合は、じわりじわりと傷つけていくので、治っていくのにも時間がかかります。
決して「カウンセリングの領域だ」と限定せず、「日頃のコミュニケーション」のやり方を考えたいと思います。
名古屋商工会議所でIT相談の日でした。いろいろな方が相談に見えます。
中には悩んで「痛み」を感じている人もいると思います。
経営相談であっても、この「痛み」に気付けるかは大切な要素だと思います。