事務所にこもって、2月の中旬から何回か行う予定の「リモートワークにおけるリーダーの役割」セミナーの資料をつくっていました。

このテーマはいろいろな視点があるし、参考文献もあまりないので手探りでひたすら自分の想いで資料作成しています。
基本的にはブログで日々書いている内容の該当部分を整理してまとめた感じになります。

そんなセミナーのひとつのトピックです。
リモートワークでのリーダーの役割のひとつは「大声を発さない人をいかにフィードバックするか?」だと感じます。

大声を出さないというのは「物理的な声のボリューム」ではなりません。
それならばリモートミーティングツールの「マイク設定」でなんとかなります。

「物理的な声のボリューム」のことではなく、「自らの状況を上手く伝えられない」ということです。
通常の仕事場であれば、みんなの様子を見渡すことで「ん?彼は少し変だぞ?」と気付くこともできます。
しかし、リモートワークでは「みんなの様子を見渡す」ことも難しくなります。

「大声を発することができる人」は、不満を声を大にして言うことができます。
実は、これはリモートワークでは大切なスキルです。

これが出来ればリーダーも「気づく」ことができるからです。
その不満が「単なるわがまま」なのか「正当な主張」なのかを判断するのはリーダーの仕事です。

自らの状況を上手く伝えられない人の異変に「気づく」ことは難しいし、見逃してしまうこともあります。

自らの状況を上手く伝えられない人の特徴に「自分で受けた以上は自分の責任で何とかしよう」と責任感が強すぎる人も多いです。
責任感が強いのは美徳ですが、チームで動いている以上は「まずは伝えて、そこから頑張ればよい」のです。

一方のリーダーしては、リモートで定期的行なわれる会議の終了時に、全員に対して「今、困っていることをひとつ強引でいいから出してみて」と聴いてみるとよいと思います。
すると、とるに足らない「困りごと」が多い中、「言い出せなかった困りごと」も出てくる可能性があります。

人は本当に苦しい時には、苦しいと言えないものです。
そして、本当につらい時にはも、つらいとは口に出せないものです。
不満を言う人だけではなく、不満を言わない人に心を配るようにすることがリモートワークでは大切だと思います。

定期的に「時間管理」「スマホ&クラウド」「人に教える技術」といった「ブログの内容をセミナーで行う」話を頂きます。
これは、結構嬉しいものです。