ビジネスカウンセリング(個人コンサル)で、あるIT系企業のPMの相談をZoomで受けました。
自分もよく知っている社長が「悩んでいるなら、宿澤さんに相談してみたら」って言ってくれたそうです^^;。

ITプロジェクトの進め方の相談だったのですが、途中から重い相談テーマになっていきました。
重い相談テーマはいろいろとありますが、「人」に関する相談はいずれも重いです…。

「メンバーとなかなか分かり合えないです…」という話になっていきました。
相談者は「メンバーとなかなか分かり合えずに、またメンバーが辞めました。もう少し早く相談してくれればよいのに…」と肩を落とされていました。

実は自分も知っているIT企業でしたので、他の社員と話をする機会もちょくちょくあります。
その際に、何人かから「最近、彼(辞めた人)の様子がおかしい感じがするのです」との声があがっていたのです。

そのタイミングで動けなかった自分は痛恨の極みです。
ただ、その話をPMすると、「え? そうだったのですか?」ってことでした。

周りの多くはその辞めたメンバーの様子が変なことに気付いていました。
一方のPMは「もう少し早く相談してくれればよいのに…」と悔やんでいますが、様子が変なことには気づいていなかったわけです。

とても厳しい言い方ですが、人は「自分が大切に思っていること」にしか関心がもてないのです。
つまり「メンバーの変な様子に気付けなかった」ということは、「メンバーを大切に思っていなかった」とも言えてしまうのです。

これは、かなり前にある方に教わったことなのですが、今でも強烈に脳裏に焼き付いています。
実は、自分もこれと同じ経験を何度もしており、それは「心の傷」になっていたりします。

自分も「もう少し早く相談してくれればよいのに…」という言葉を、これまで何度口にしたかわかりません。
しかし、それは自分自身が相手を大切にしなかった(関心を持っていなかった)結果なのだと…その教えて下さった方に突きつけられました。

自分も何回か経験してしまった「つらい出来事」です。

自分自身も「つらい出来事」なので迷いましたが、思い切って、この話をPMにしてみました。
すると、急に開発の環境が変わったり、プロジェクトも複雑になったりで「メンバーを見ていなかった」と反省されていました。

そのPMが「できるとこ」を懸命にやっていることは自分もよく知っています。
そして「この状況を乗り切るのにメンバーの力なしではあり得ないし、少ないメンバーなので話す時間をもっととる」と言ってくださいました。

ITプロジェクトの進め方の技法に関する相談だったのですが、「もっと大切なことに気付けた」と言ってもらえて嬉しかったです。

実際には「PMだけの責任ではないですよ」とも付け加えました。
特に、リモートワークが推進され、「ちょっとした変化に気づく」ことはとても難しくなっています。
リモートワークでのプロジェクトの進め方(メンバーとの関わり方)も話したら、かなり元気になってくれました。

…というわけで、午前中の2時間のビジネスカウンセリングは、予想以上に重い話で自分もパワーを使いました。
ただ、本当に色々なことが経験・体験ができていることは、しんどい時もありますが、本当にありがたいですね。

夕方の散歩は涼しくて気持ちよいです。

そして、ちょっと涼しくなってきており「鍋」が美味しい季節になりますね。
スーパーも「鍋」の具材やスープのバリエーションが増えてきています。