研修やコンサル場面で「説得」と「納得」の違いをよく考える機会があります。
「説得」とは情報を伝達する側の考えを相手に理解させようという行為です。
悪く言えば、自分中心の一方的なコミュニケーションと言えるかもしれません。
説得したヒトが勝ちで説得された人が負け、という雰囲気すらあります。
ただ、人は他人に説得される(言い含められる)ことを心理的に拒む傾向があります。
一方の「納得」とは、相手を操る行為ではなく価値観を分かち合うものです。
相手と価値あるもの(大切なもの)を分かち合おうという態度に対して人は安心感を覚えます。
つまり、自分と相手の相互コミュニケーションです。
話をしていると、自分の「主張」が、なぜ通らないか悩む場面は多々あります。
その時には、自分中心の一方的なコミュニケーションになっていないかを振り返ってみるとよいとおもいます。
話をしているうちに、無意識のうちに自分中心の一方的なコミュニケーションになっている時があります。
自分は相手を想って言っているつもりでも、それは自分の言いたいことを無意識に主張してしまっているのです。
「納得」という自分と相手の相互コミュニケーションをする目的は、相手に自分自身で「自分の腹にこちらの考えを落としてもらう」のです。
ここで「価値観の共有」が生まれ、それが信頼に変わっていきます。
「説得」されたという感じはどこかに違和感を覚え、それが時間とともに大きくなってしまいます。
今日の写真もひるがの高原の写真です。
雲っていましたが、なかなか癒される風景でした。
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