相談にのっていて時々思うことがあります。

自分自身もそうなのですが、意思決定をするとき「不可能と考えるのが先か、やりたくないと思うのが先か」ということです。
「不可能と考える」のは「理論的」で、「やりたくないと思う」のが「感情的」な感じがします。

本当は頭をゼロベースにして意思決定の情報を集め、判断するのが正しいのはわかっています。
時々、コンサルタントがそれを当たり前のように言っている場面に出会います。

でも、そんなことできるのかなぁって思います。
自分は自信満々で絶対できないです。

もちろんゼロベースで意思決定の判断をしようと努力はします。

でも、人は感情の生き物です。
やりたくないと思う感情が先だってしまっても仕方がないと思います。

無意識のうちにやりたくないと思う感情が先だった場合、収集する情報から決定まですべてにバイアスがかかります。
不可能と考える前に、やっぱりやりたくないという気持ちが先に来ているのだと思います。

相談で、どんなに素晴らしい理論を提示できたとしても、感情は感情でしか乗り越えれない気がしています。

もし、自分ができることがあるとすれば、まずは相手の感情に共感することなのだと感じます。