中小企業、小規模事業者のITコンサルをしていると気付くことがあります。
それは一人のIT担当者がネット活用からセキュリティ整備、インフラ整備まですべてやっているところが多いとのことです。
最近は特にこういう案件とよく出会います。

「社内で一番パソコンがわかる」という理由で、一企業のIT責任者を担うのは本当に大変だと思います。
しかも、通常は兼務です。
責任の重さはもちろんのこと、困ったらどこに相談したらよいかわからないという声を聞きます。

昼からお伺いした企業は、相談が尽きず2時間の予定が4時間に伸びました。
それでも、まだ相談したいとのことで、三月中に一回追加、そして四月以降も継続になりました。

それでも、「少し光差しました」とか「すべきことがボンヤリみえました」と言われたら疲れは吹き飛んでしまいます。

ITのレベルの高いことを望まれているわけではありません。

相手の真に困っていることをみつけ、こちらの言葉で整理して言い換えます。
そこには、技術的要素はありません。
相手のビジネスの困りごとを相手の腹に落ちるように納得ポイントどう表現するかがポイントです。

そして納得してもらってから、ようやく対策を考えます。
ITコンサルの場合は、ここからがようやく技術の話と具体的対応策になります。

コンサルする側が理解しないといけないのは、一人しかいないIT担当者はいつも不安と戦っているということです。
そこには悩みを聴くというカウンセリングスキルがとても役に立っていると感じます。

写真はお客さんに行く途中で春を感じることができました。