ポイント:情報化企画、経営課題、情報化戦略、情報化企画書章立て
情報化企画とは企業における経営課題をクリアし、それを成果につなげるために、企業の情報化をどう推進していくのかを考えることです。つまりは、ITガバナンスを実現するためどうするのかを考えることです。
情報化企画の流れは概ね以下のようになります。
そして、情報化企画を文書として表現したものが「情報化企画書」となります。
企画書を作成する時にはTPOが必要です。TPOに関しては、「企画書作成時にまず考えること」で書きました。では情報化企画書のTPOはなんでしょう。
テーマ(T)は「企業の課題解決のための情報化の必要性」です。
提案対象(P)は2つに分かれます。社内の場合と社外の場合です。社内の場合は情報化責任者(社長、CIO、情報システム部長など)、自部門の上司などが考えられます。社外の場合はシステム開発を行うベンダー、情報化投資の資金提供先などが考えられます。
提案場面(O)も提案対象ごとに様々な場面が考えられます。まず、社内の場合の情報化責任者だと「企業の課題解決のための情報化開始の意思決定をしてもらう」ことが考えられます。自部門の上司だと「情報化推進のための企画案に対してアドバイスをもらう」場面などが多そうです。
では、社外での場面(O)はどんなことが考えられるでしょう。システム開発を行うベンダーには「情報化の目的、要求を伝える(別途RFPを用意する)」場面、情報化投資の資金提供先には「資金提供してもらうことによって提供先のメリットを伝える」ことなどが考えられます。
あくまでも一例を列挙しましたが、様々なTPOが考えられます。情報化企画書を書く場合もこのTPOを考えておくことが大切です。例えば、今回は以下のTPOを想定して、章立てを考えて見ます。
概ねこのよう流れで情報化企画を表現するとよいと思います。
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2007年08月13日 宿澤直正 記
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