ポイント:消費税アップ、システムへの影響、気を付けるシステム
来年の4/1から消費税が8%に上がることが決まりました。
景気、日常生活、企業経営などへの影響がいろいろと言われています。 自分の仕事に関しての影響も当然あるかと思いますが、ちょっと別の視点で気になることを書いておきます。
自分がSEをしていたころに消費税なるものが3%で導入されました。 そして、しばらくして5%に上がりました。
そして今回は、1997年4月以来に消費税が5%になってから17年ぶりのアップとのことです。
最初に消費税が導入された時はてんやわんやでシステムの改修をしたり、テストをしたりしたことを覚えています。
次に5%に上がった時は、消費税は上がるものとしてシステムが設計されているはずなので、そんなに混乱は起きないだろうと思っていました。 しかし、実際には基本的な部分は、もちろん消費税は変更になるものとして設計されていますが、システムを作るのも人間ですのでミスは当然あります。
今回は消費税のアップも二回目なので、当然システム設計に入っていると思いますが、ただ17年間消費税の変更はされていないのです。 つまり17年間、本番での消費税変更の動作を確認する機会がなかったわけです。
消費税のアップも二回目といいつつも、経過措置などは都度異なります。 細心の注意をはらってシステムの動作チェックをしておく必要があると思います。
特に「一人でのプロジェクトで、みんなの目でチェックがされていないシステム」や「ExcelやAccessでユーザーが自らつくったシステム」などのシステム動作チェックは必須だと思います。
消費税アップは、IT業界にとっても大きな外部環境の変化と言えます。 そして、全ての業界が影響をうける大きな外部環境の波と言えると思います。
「消費税が5%から、8%にあがる」という事実から、マクロ、ミクロの視点でどこまで外部環境を深く考えられるかが大切だと考えます。
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2013年10月07日 宿澤直正 記
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