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ポイント:とは検索、アクセスアップ、アクセス解析、コンバージョン、検索キーワード

「とは検索」でアクセスが増加


アクセス解析定点観測に変化あり

アクセス解析には、定点観測と経過観測があります。

定点観測は、定期的に同じ項目をチェックし、変動がないかを確認します。 自分は全体のセッション数、ページビュー数、訪問者数、およびランディングページで同じ項目をチェックしています。 2〜3年前までは必ずチェックしていた「オーガニック検索のキーワード」は「not provided」が増えて最近はあまり見なくなりました。 むしろ各キーワードのクリック率をチェックするようにしています。

一方の経過観測は、何かホームページに手を入れた時にメモを残し、そこから狙い通りにアクセスが来ているかを確認します。 定点観測と経過観測の両輪でアクセス解析をおこないます。 それを踏まえて定点観測をしているとここ最近アクセス数が伸びてきました。

最近したことは「特になし」です。 なにが原因だろう…と調べてみるとあるページのランディング数が増え、そのページからのページ遷移でサイト全体のアクセス数が伸びていました。

そのページとは「業務フロー作成のススメ(1)〜業務フローは何のために作成する」のページでした。 そこから業務フロー関連のページに内部リンクがいくつかはってあるので、その関連ページのアクセスも増えていました。

理由はGoogleの「とは検索」

理由はGoogleの「とは検索」でした。 「とは検索」とは、言葉の意味を一般のウェブ検索エンジンで調べるときに、調べたいことばに「とは」を付けて検索することです。 「とは」をつけて検索すると、辞書的な機能としてGoogleの検索結果にボックスに囲まれた状態で意味が表示されるものです。

「業務フローとは」と検索すると、自分のサイトの「業務フロー作成のススメ(1)〜業務フローは何のために作成する」が表示されていたのでした。 そこからの流入が増えていたのでした。

最近は業務フロー関連の研修が増えていたので、コラムの数も増やしていました。 それが認められたのかはわかりませんが、「とは検索」で表示されるようになりました。 オーガニック検索でのキーワードでもノットプロバイドが63%を占める中、「業務フローとは」が最も多い検索数を示していました。

ただ、「とは検索」とはあくまでも調べもの系なので、そこからコンバージョンにはつながりにくいキーワードです。

コンバージョンにどうつなげるか

キーワードはコンバージョンにつながるものとつながりにくいものがあります。

コンバージョンにつながるキーワードは、につながるキーワード、ニーズを含むキーワード(その組み合わせ)が多くみられます。 例えば、「美容室 代官山」「レストラン 渋谷」など場所を限定するキーワード、「ダイエット 方法」「転職 仕方」など悩みや解決方法を含むキーワード、「デジカメ 激安」「SEO対策 相場」など購入意思を含むキーワード、「デジカメ 修理」「名刺 即日」など緊急性を含むキーワードなどが考えられます。

一方のアクションにつながらないキーワードとしては、サイト運営者とは異なる目的で利用されたキーワードです。 こちらは購入や問い合わせを目的としているのに、言葉の意味や関連情報を集めている人が多く来ても目的通りには動いてくれないことになります。 例えば、前述の「とは検索」と言われる「デジカメとは」「SEO対策とは」など、純粋に言葉の意味や情報収集を目的とするキーワード、や 「デジカメ」「SEO対策」など、目的が漠然としていて、何をしたいか判断できないキーワードなどが考えられます。 つまり「とは検索」はそれでアクセスが増えても単なる調べ物でコンバージョンにつながりにくいキーワードと言えます。

ただ、せっかくもしかしたらお客さんになってくれるかもしれない人との接点がもてたのです。 まずはアクセス数を増やして、その後にどう「おもてなし」をするか考えればよいと思っています。

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2015年12月01日 宿澤直正


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