ポイント:BYOD、個人持ち携帯端末の業務活用、スマホ、タブレット、情報漏えい、SNS、写真、インスタントアップデート、位置情報、Exif
BYODで議論されるひとつに「SNSに関するリスク」があります。 例えば、SNSは社内の情報共有ツールとしても活用できますが、一歩間違えれば、情報漏洩の温床になるということです。
具体的に想定できるトラブルです。
その中でも4つ目の「掲載した写真での映り込みから情報漏洩した」は、密かによく相談される内容です。 例えば、連想できる文章とともにある企業で周囲で撮影した写真をSNSにアップした場合、その企業の住所が特定される可能性があります。
また、ここ最近ではBYOD以前のレベルで個人携帯でとったおふざけ写真(もうそういうレベルではないが…)をSNSにアップして大きなトラブルになっています。 それも、SNSにおける写真投稿のリスクを際立たせているのかもしれません。
SNSの写真投稿に関するリスクから2点について考えてみたいと思います。
クラウドサービス(SNSも含む)では、スマートフォンで撮影した写真などのデータを自動的にインターネット上に送信し、一般公開したり、友達と共有することができるものが多いです。 インスタントアップデートなどと呼ばれる機能です。
自分の意志で公開や共有をしなければ問題ありませんが、つい誤操作をしてしまう可能性がないとはいえません。 意図せず他人に公開したくない情報までインターネット上に公開してしまう危険性があります。
SNSや写真共有サイトなどの、クラウドサービスと連動したアプリケーションを利用する際は、必要に応じてインスタントアップデートの機能をオフにしておいたほうがよいでしょう。 特にBYODで使う場合は注意をしたほうがよいと思います。
有名な機能であっても、具体的に「それをするにはどうするの?」ってことがあります。 「写真には位置情報が記録されるそうだけど、どうやって見るの?」という質問は典型 的な例ですね。
そもそも、写真に記録される情報とは何でしょうか? 写真に記録される情報とは「Exif(Exchangeable image file format)」という写真用のメタデータを含む画像ファイルフォーマットです。 富士フイルムが開発し、当時の日本電子工業振興協会 (JEIDA)で規格化されました。、 その中に、日時や位置情報、どんなカメラで撮った…などの情報が記録されます。
フリーのソフトウェアを使って、Exif情報を取り出すのは容易です。 たとえばExifDataViewというフリーソフトを使用した例をあげておきます。
ちなみにGoogle+では、もっとお手軽です。 インスタントアップデートされた写真はExifを簡単にみることができます。
Exif情報の記録をオンにしたまま写真を撮影しSNS上に公開すると、写真とともに撮影した位置情報も公開されてしまいます。 BYODで使う場合は、Exif情報の記録もオフにしておいたほうがよいでしょう。
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2013年11月05日 宿澤直正 記
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