ポイント:クラウド、情報収集、情報整理、情報活用、ツール、アプリ、モバイルデバイス
情報をうまく活用するには、それなりのノウハウが必要な時代になってきていると思います。私は「情報をうまく活用する」ためのキーワードは「クラウド」と「モバイルデバイス(スマートフォン、タブレット端末など)」と考えています。
ただ、無暗に「クラウド」と「モバイルデバイス」のサービス、アプリを活用すればよいかといえばそうではありません。情報をうまく活用するためにはその流れを理解し、各プロセスに合ったサービス、アプリを利用する必要があります。
私は、情報をうまく活用するには3つの段階があると考えています。それは「収集→整理→活用(狭義)→再び収集」です。「収集」、「整理」、「活用(狭義)」を私なりに定義すると、以下のようになります。
「収集」とは、効率よく情報を手元に集めておくこと 「整理」とは、情報を整理・見える化し、自分の頭に落とす 「活用(狭義)」とは、相手に対して、スムーズにわかりやすく伝える
まずは、それぞれのツールやアプリを概観し、今後のコラムで詳しく語っていきたいと思います。
「収集」は、様々なITのツールやアプリによって、最も進歩した部分ではないかと思います。とくにGoogleリーダーとGoogleアラートのタッグは強力なツールだと思います。他にも、検索結果を集計し結果を提供してくれるGoogleインサイトフォーサーチも有効なサービスです。また、Twitterのようなリアルタイムの情報が得られるツールも検索に特化すれば情報収集として有効です。
また、Googleからは、様々な検索サービスが登場しています。特に「音声検索」や「画像検索」はこれまでの「キーワードありきの検索」を「自然言語での検索」や「パターン認識での検索」へ変えていく大きな布石になるのではないかと思います。
これまでも、「整理」というフェーズは欠かせませんでした。しかし、整理のための道具は、それほど多くはなく、様々な人の考えた「整理術」が書籍になって出版されていたりします。それらはとても有益で私もよく利用させていただいていますが、今、多くの整理ツールガ出ている中、自分なりの整理方法を考えていく必要がありまそうです。
私の「整理」の定義は、「情報を整理・見える化し、自分の頭に落とす」です。「整理」のフェーズも2段階に分かれると思います。まずは一次データを整理する方法です。これは「タグ付」が有効です。この「タグ付」を便利にしてくれたツールがEvernoteと言えると思います。
次に段階は整理された一次データを頭に落とし込むことです。これは、マインドマップツールが有効だと思います。多くのクラウドタイプのマインドマップツール(例えばMindMeister)が登場しています。クラウド型の大きな利点は、みんなで同時にマインドマップが作成していいける点だと思います。これにより、自分だけの頭を整理するツールから、ブレインストーミングツールに発展しつつあります。
情報は集めて、整理するだけでは意味がありません。それをビジネス、自分の生活に役立ててこそ、はじめて意味がうまれます。私が定義した「活用」のフェーズは「相手に対して、スムーズにわかりやすく伝える」です。
これには、オンラインファイル共有サービス(Dropbox、Zumodrive、SygerSync)を利用して必要なファイルをいつでもどこでもスムーズに取り出し、相手に提示できることと考えています。
相手に伝えるためのプレゼン資料をクラウド上で作ってしまうということも当たり前になっていくと思います。「Acrobat.com Presentations」を公開しています。
そして、「収集」→「整理」→「活用」を貫く「共有」というテーマでは、また「活用」からそれを「次の収集」につなげる仕組みなど、様々に考えることがあります。
わたしも、この研修を行うことになったので、自分の頭の中を把握するために、積極的にコラムで書きながら整理していきたいと思います。
関連コラム2011年06月27日 宿澤直正 記
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