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ポイント:問題発見・解決に有効な能力、思考力や企画力、連想力・疑問力、洞察力、実行力、答えのない時代、問題意識,人に対する優しさ、危機(リスク)

問題発見・解決に有効な能力は


問題発見・解決に有効な能力は

 以前、問題を発見して解決するフレームワークという記事を書かせていただきました。今回はその続きです。問題を発見して解決するフレームワークでは問題を深掘りして本当の問題にたどり着くと言う話をしましたが、これを上手くするには訓練が必要です。

 訓練次第で「問題発見・解決に有効な能力」を見つけることができます。今回のコラムでは「問題発見・解決に有効な能力」とは何かを考えて、それに向かって訓練する一助としていただけたらと思います。

 問題発見・解決に有効な能力をいくつかあげるとすると、以下のようなものになるのではと思います。

思考力や企画力

 今、職場で最も大切とされるのが「自分で考えて、カタチにする」能力です。今、自分で考えて、自分で行動できるナレッジワーカーという人材が求められたり、自分で答えを見つけるコーチングが注目される理由です。

 これは、そのまま問題発見・解決能力に活かされます。それは、現代が手本のない時代であるからであると思います。これまでのように「教えてもらっていないからわかりません」は通用しなくなってきています。これまでは答えのある時代だったと言えます。もちろん仕事なので全く同じというわけにはいきませんが、上司や先輩に相談すれば、だいたい似たような問題が過去に起きており、それを参考にすればなんとか解決できるものです。

 しかし、今は技術革新やヒトの意識の変化により、過去の事例があまり役にたたなくなってきていています。問題解決の手本がない時代ならば、自分で考えるしかない。それが思考力・企画力です。

連想力・疑問力

 この二つの能力は微妙に違いますが、問題を発見する上においてはとても重要です。連想力は「一つの問題から次に起きるであろう問題を連想できる能力」であり、疑問力は「現状本当にこれでよいのだろうかと考えられる能力」です。

 この二つの能力の共通して大切なのは「問題意識を持つ」ということです。問題を当事者意識で考えることにより、より真剣に考えられ、一つの問題から多くの問題を連想でき、現状のままで落とし穴はないかと多く自問できるのです。

 この能力で大切な事がもう一つあると思います。それが「人に対する優しさ」です。仲間に苦労かけたくないという気持ちが多くの問題を発見させることにつながります。

洞察力

 危機(リスク)はアラブ語で「明日の糧」という意味だそうです。ただ単に危険という意味ではなさそうです。危機という文字は「危」と「機」の2つの文字からなっています。「危」は絶対に避けるべきもの、「機」は果敢にチャレンジすれば糧になる可能性を秘めたもの、すなわちチャンスです。

 今、自分の直面しているリスクは、「危」なのか、もしくは「機」なのかを見極める洞察力が必要です。「機」を「危」だと考えてしまうと、大切な機会を逃してしまいます。一方「危」を「機」だと思ってしまうと、努力した挙句、落とし穴に落ちてしまいます。

実行力

最後が実行力です。問題発見後の問題解決で様々な困難に当たることがあるが、その困難を乗り越える実行力が大切です。言うまでも無いことですね。

 問題解決を実行するには精神力が必要であり、なるべく効率よく問題解決を行なっていくことがよいです。「最優先の問題」「最重要の問題」見極め、それを処理すれば他の多くの問題が解決される事が多いです。枝葉の問題解決に追われ、いざ「本丸の問題解決時に疲れてしまっている」ような状態にならないようにする必要があると思います。

問題発見・解決する思考習慣

次のような意識で日々を過ごすと、問題発見・解決する思考習慣がつくそうです。私も最近実践しています。

参考
「問題解決」ができる人できない人 中島 孝志 著

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2007年01月22日 宿澤直正


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