2007年2月 1日

失敗は、なお無為にまさる

 先日、コンビニである本を手に取りました。タイトルも「『もうダメだ!』と思ったら読む本」です。心配性の私はよく「もうダメだ!」と思う事があります。その時も、仕事が詰って、準備する時間がなく「もうダメだ!」と思っていました。

 よくよく考えてみると、心配性の私は年がら年中「もうダメだ!」と思っているので、客観的に、本当に「もうダメだ!」という状態になっている事はほんとんどないのですが、それが分かっていても、自分でそう思ってしまうようです。

 それで、ふとこの本を手に取ったのかもしれません。その本は、いわゆる解説本ではなく、ただ単に、いろいろな人が話した「もうダメだ!」と思った時に役立ちそうな言葉が延々と掲載されています。その言葉に対する解説は一切ありません。

 このスタイルがとても気に入ってしまいました。いろいろと著者の価値観で解説が書いてあっても、その人との価値観があっていないと、私の心には響きません。ですから、「言葉だけが延々と書いてある」というスタイルは、自分でその言葉を自由に解釈できるので、とても楽に読む事ができました。

 その言葉の中に大杉栄という人の「失敗は、なお無為にまさる」というものがありました。これは「例え失敗したとしても、何もしないよりは遥かに実りがあるよ」ということです。

 以前は、とても考えられませんでしたが、最近は「失敗したっていいさ」と少しは考えられるようになりました。世間的に見れば、大きな失敗とも言えるかもしれない、うつ病を経験しました。を経験してしまったので、それと比べれば、大抵の失敗は乗り越えられそうな気がしています。

 でも、今考えると、うつ病も、決して失敗じゃなかったです。その時にいろいろ考えて、人生観を変えれた事が、大変役に立っています。もし、あの時、病気にならなくても、「いろいろ考える時間がなかったら」いつかは病気になっていたような気がします。

 ということで、日常的に私が思っている「もうダメだ!」ということは、あまり気にしないようにしていこうと思います。

 話は、変わりますが、産業カウンセラーになりたくて、その養成講座に申し込みました。ところが既に定員一杯で、キャンセル待ちになってしまいました。産業カウンセラーを目指すことは、ゆっくりのペースでしていきたいので、キャンセル待ちもよいかなと思いました。それでも順番が回ってきたら、それは「声」として受け止めて頑張りたいです。順番が回ってこない場合は、来年すぐに申し込もうと思います。