2005年10月24日

目の前の不要な資料を片付ける

 忙しくなってくると、だんだん周囲が見えなくなってくる。今、周囲が見えなくなっているのかもしれない。独立してから、忙しいと言っても、その日のうちに寝れる日がほとんどだった。最近はその日のうちに寝られる日はほとんどない。最初は独立して暇より、忙しい方がよいと喜んでいた。今でも、忙しいことは嬉しい。しかし、気持ちは嬉しくても、体が悲鳴を上げてきている。

 もうすぐ、まとまった仕事がこの状態に上乗せになるので、「大丈夫だろうか?」とふと不安になることがある。コンサルとして絶対にしてはいけないことがある。それは「自分の品質を落とすこと」である。しかし、目の前に積んである仕事の山を見ると、だんだん不安になってくる。

 そんな時は、「今、すべきこと以外の仕事にかかわる資料をかたずける」ことである。今、これを実践している。今、私の机の上になるのは、明日の準備に関わる資料のみである。そして、忙しいにもかかわらずこのブログを書いている。一つの仕事が終わって、その仕事の資料を片付けて、一息ついたので気分転換をしているのである。この気分転換が終わったら次の仕事をする。ただ、目の前にあるのは次の仕事に関わる資料のみである。

 ひとつ仕事を片付けたら、一緒に資料も片付けて、気分転換をしてから次の仕事をする。人間は同時には複数のことを考えられない。ちらっと別の仕事に関する資料が目に入ると気が散ってしまう。人間が不完全と言われればそれまでだが、実際にそうなのだから仕方がない。

 これは人生も同じだと思う。私は「うつ病」になった時、同時に実にいろいろなことを考えて、心配して、悩んでパニックになった。同時にいろいろ考えても同時にいろいろできないのだから、考えるだけ無駄である。

 最近、「同時にいろいろ考えてしまうこと」が「悩む」なのではないかと思っている。逆に「一つのことを集中して考えること」が「考える」なのではないかと思う。以前からこのブログで「悩むなら考えよう」と書いてきたが、もしかしたらひとつの答えなのかもしれない。

 この答えで、次の大きな波を乗り越えれるだろうか? またいつか、結果を書いてみる。さあ、次の仕事を始めようかな。

2005年10月19日

忙しいことは心を亡くす

 昔からよく言われることだが、「忙」という字は、心を亡くすと書く。私が病気だったころ、やはり心を亡くしていたのではないかと思う。

 最近、忙しくて、このブログにも記事がほとんど投稿できていない。私にとって、経営コンサルと同じくらい重要な位置づけのブログなのだが、まったく更新されていないカレンダーをみると、少し悲しくなる。

 9月の中旬ぐらいから、急に忙しくなってきた。なかなか、事務所で落ち着いて資料を作るといった時間がとれず、バタバタと客先ばかり回っている。仕事が増える事は良い事だが、ここで仕事の質を落としてはいけない。そして「心を亡くしては」いけない。

 「心を亡くしてしまう」と「人に優しくできなくなる」「自分に優しくできなくなる」という弊害が起きてくる。そこから派生して、「あせる」「待てない」「悩む」というよくない感情が芽生えてくる。これらの感情は自分の「心を疲れさせて」しまう感情である。私にとっては、これまで私を苦しめた悪しき感情といえる。

 先日、亡くなった父が夢に出てきた。そういえば以前はよく夢に出てきて語り掛けてくれた父だが、最近はそういう夢すら見ていなかった。そういう意味で、今の私は「心を亡くしかけていた」のかもしれない。夢の中の父は「少し休んだらどうだ」と語りかけてきた。夢の中でも父にそう言ってもらえたのはとても嬉しい。そして、夢の中の父はとても暖かかった。

 今、少し仕事をペースダウンさせている。まだ、自分で自分の仕事のペースダウンする事は上手くはできないが、それを意識している。意識しているだけでも多少は違うものである。「人に優しくできなくなる」「自分に優しくできなくなる」という状態になりかかったときは、要注意という事で、「心をなくしていない」か、自分自答してみることにする。