2005年4月18日

たまには、自分の事は忘れて、他人の批判もしてみよう

 時々は、自分の事は忘れちゃって、他人の批判もしてみるとよい。自分もそうだがうつ病になる人は「自分に厳しく、他人に甘い」。「他人に厳しく、自分に甘い」人よりかはよいと思うが、それでも「自分に厳しく、他人に甘い」のは、精神的にバランスが悪いと思う。

 うつ病になったときは、全て自分が悪いと思ってしまう場合が多い。その時、他人の善悪にまでは頭がまわらない。「自分がこうしていれば…」、「自分がここを我慢していれば…」などと、どんどん自分の悪いことばかり(実際にはそれほど悪くない場合が多いが)、頭に浮かんでくる。うつ病になるのは「自分ひとり」のせいではない。善意であれ、悪意であれ、周囲の環境がかならず影響している。

 ならば、周囲の環境を省みず、自分だけ責めていても、あまりよい結果はでない。どんどん自分を苦しめるだけである。ならば、いっそのこと、自分は悪くない、周囲の人間が全部悪いと、逆転の発想をしてみるとよい。この発想はおそらく間違っている場合が多い。でも、あえて「周囲の人間が全部悪い」と考えてみる。すると、自分の周りの環境が見えて、少なくとも、自分だけを責めて悩んでいるときよりは、事実に近い考えが出来る。そして、ほとんどの場合は自分だけが悪いのでない事実に気がつくので、それをメモっておこう。

 うつ病は波があり、気持ちや考え方をループさせてしまう。すると、せっかく自分と他人に対して公平な環境の分析ができたのに、いつの間にかまた自分だけが悪いという考えに陥ってしまう。そのために、メモをとるのである。次回、「自分が悪い」という考えになった場合、メモの思考記録が残っていれば、ループという地獄には陥らない。

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