2005年4月13日

「悩む」より「考える」ことに時間を使ったほうがよい

 人の脳はひとつのことしか同時にできない。中にはすごい特殊な人もいるのかも知れないが、普通の人はマルチに脳を活動させることはできなくて普通だと思う。私の脳も当然ひとつのことしか同時にはできないようだ。もしかしたらひとつのことも出来ていないのかもしれない。そんなときは少し落ち込む。

 もしかしたらひとつのことも出来ていないのかもしれないと感じるときは、たいてい何かで「悩んでいる」ときだ。これはひとつのことも出来ないかもしれないのではなくて、本来「考えなくてはいけない」ことが、知らず知らずのうちに「悩み」に切り替わってしまっているのだ。「悩み」も「考え中」であることにはかわりない。しかし「悩み」からなにか生まれることは、殆ど稀である。火事場のクソ力で「悩み」から打開策を思いつくことがある。しかし、これは「悩んでいた」のではなく、知らず知らずのうちに「考えて」いたのだと思う。
 
 うつ病のときは、考えても考えてもそれは「悩み」に切り替わってしまうようだ。その状態を周囲の人がみると「集中力の欠如」に見えてしまうらしい。私は今自分は「考え中」なのか「悩み中」なのか時々思考を立ち止まらせて、自分で判断するようにしている。これが出来るようになるまで1年以上かかった。まだ訓練中かもしけないけど、以前よりはこの判断が出来るようになったと思う。いくら「考え中」でも、すぐに「悩み中」に切り替わってしまう日がある。体調が悪いときや疲れたときはこんな状態になる。だから、少し休む。私の場合は「休む努力をする」と言った方がよいかもしれない。

 ただひとつ言えることは、当然のことだが、どうせひとつしかできないのなら「悩む」より「考える」ことに時間を使えたほうがよい。考えても考えても、それが悩みに変わってしまうときは、「お絵かき」がよい。考えていることを絵というか図にしてみる。そうすると、それに夢中になり不思議と「悩み」は頭を持ち上げる頻度が減るようだ。

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