2005年6月18日
この世から自分の存在を消してしまいたい
読んでいる最中なので、読み終わったら、徐々に感想を書きたいと思いますが、あまりにうつになっていく過程、うつになってからの考え方、そして現在の状況が似ているので、怖いぐらいです。それは「僕のうつうつ生活(上野玲著)」という本です。感じ方が本当に似ているので、この本の内容について、今後も私の考えを書くことがあると思います。
この本の中で、特に印象に残った表現で「この世から自分の存在を消してしまいたい」という表現がありました。これは、自分が病気のときに、口癖のようにつぶやいていた言葉です。この言葉をそのまま受け取ると、自殺願望のように聞こえますが、ちょっと違います。別に死にたいわけではないのです。人生をリセットしたいのです。そのためには自分の存在を一旦消す必要があると思い込んでいるのす。
うつ病の時は、自分のしてきたことの、すべてがダメな成果しか残せてないように感じ、そして、そんなことしかできない自分を完全に否定してしまいます。自分を完全に否定するということは、自分がこれまで残してきた、生きた証や軌跡は全てに中途半端なものに感じて、全てを抹消したくなります。それが私の口癖だった「この世から自分の存在を消してしまいたい」ということなのです。物事を完璧にしたいという性格が災いしていた、と思います。
では、今はどう感じているかというと、ダメな自分がいたから、今の自分がいると思えるようになってきました。ダメで、どうしょうもなく、役立たずな自分から脱皮しようと、もがいて、もがいていたら、いつのまにか、光が見えてきたという感じです。でも、今でも自分はダメ人間と感じることがよくあります。自分はそういうふうに感じてしまう人間なのです。でも、うつ病を経験したことによって、自分のできる範囲とペースでもがけば、いつか前進できることを、身をもってわかってきています。ですから、今でも、もがきまくっています。
そんな苦しんで、もがいている様子は全て日記につけています。本当にひどいときは、この日記すらやめようと思ったことがありました。まさしく「この世から自分の存在を消してしまいたい」と思っているときです。何を好き好んで自分の痕跡を残しているんだ、と思ったときもありました。実際4ヶ月ほど私の日記には空白の期間があります。私は幸い、4ヶ月だけ「自分の存在を消す」ことで、また自分の存在を認めれるようになりました。この後は、日記も再開し、以前書いた自分の体調を点数化することで自分を客観的に見えるようになり、紆余曲折しながらも、回復に向かいました。
今思えば、4ヶ月の人生のリセット期間は、長い人生の中で、いろいろ意味のある4ヶ月だったのではないかと振り返っています。
- by yado
- at 21:55
comments
私は、上野 玲さんの「アカルイうつうつ生活」を読みました。共感しながら一気に読んだのを覚えています。昨日、ブログを拝見して、み返してみました。「医者選びは真剣勝負」とか、そのときは気にしていなかたこともありました。「僕のうつうつ生活」は、この文庫版なのでしょか?手にとってみたいと思います。
ところで、昨日はあったアフェリエイトは、はずされたのでしょうか?
ルール違反かどうかは、わかりませんが、私は何も問題ないと思いましたが・・・・
もっと言えば、やど様がご自身のブログをまとめられて、出版されても良いと思っています。(プレッシャーにならず、聞き流してください)
共感できるもの、人との出会いがとても大切だと思います。
a-nother様
ありがとうござおます。とりあえず、記事の方にはのらないようにしました。「僕のうつうつ生活」はあまりに感じ方が似ていたので、このブログに来てくださっている方にも共感してもらえるのではと思い、つい紹介してしまいました。結構、皆さんも同様の思いをしているのではないでのかな、と思っています。
私の文章は、支離滅裂、書きたい放題なので出版は無理だと思います。でも、ブログで読んでくださっている人がいるので嬉しいです。これからも、よろしくお願いいたします。