2005年6月14日

うつ病から復帰した人に接する職場の方へのお願い

 「うつ病が治って」もしくは「ほぼ、うつ病が治って」職場に復帰した場合、職場の方にも理解のある行動をお願いしたいと思います。特に休職をして復帰した場合には、接し方に留意をしていただきたいです。「職場に戻ったのだから、普通の人と同じように扱う」これは、ある意味正しいです。しかし、それは、本人にはそのように伝えても、仕事のペースや伝える言葉には、注意をしていただきたいと思います。

 私の場合は、職場での復帰後の対応はとてもよかったです。それでも、父の死や仕事に対する疑問(職場に対する疑問ではない)があり、結局は辞めることにしました。あくまでも、自分の判断です。そんな私でも、職場への復帰後、しばらく感じたのは「腫れ物にさわるような対応」です。これは、職場の人が「うつ病から戻った人」にどう接していいかわからない為に、そのような対応になってしまうので、職場の人は責められません。「うつ病」に関しては、うつ病と闘った本人が一番よくわかっているので、私は、職場の人にいろいろ話しました。すると職場の人は、うつ病に対しての理解が深まり、だんだん「普通に接してくれる」ようになってきました。今でもお付き合いがあるように、この恩は一生忘れることはないと思います。

 こんな職場は非常にラッキーだと思います。多くは「うつ病」に対しての理解がなく、平気で「うつ病と闘った人に対して」止めをさすような、言動があるという話をよく聞きます。最近ではカウンセラーをおく企業も増えてきています。ただ、そのカウンセラーは「うつ病の人」に対してのカウンセラーであることも必要ですが、「うつ病の人」の上司や仲間に対して、アドバイスを行うカウンセラーである必要があると思います。

 悪意が無くても、あまり気を使いすぎるとかえって「うつ病の人」を傷つけます。「うつ病の人」もしくは「うつ病が治りかけの人」はとても敏感になっています。それは、人一倍責任感が強いからうつ病になってしまったので、「今、自分が職場にいることが、自分にとっても、他人にとっても良い事なのか?」と、常に自問自答しています。そんな時に、周囲が自分に気を使っていると敏感に感じてしまうと、「自分が職場の足をひっぱているのではないか」と、また自分を責め始める可能性があります。

 このようなお願いを書くと「うつ病の人はそんなに偉い特権階級なのか!」と言う人がいるかもしれません。そんなことは全くありません。ただ、「うつ病の人」は病気になる前、仕事のできる人ではありませんでしたか? やるべきことをきちんとやる人ではありませんでしたか? 頑張りすぎて「うつ病」になってしまったのではありませんか? そのような「職場の戦力であった人」を、再び「職場の戦力」に戻すのです。それには職場の方の理解が不可欠です。できる限り普通に接して、時々はオーバーペースになっていないかフォローをしてください。

 逆に「うつ病の人」もしくは「うつ病が治りかけの人」の方へ、伝えたいことがあります。人生の視野を広く持ってください。人生にはいろいろな選択肢があります。「職場に残る」のも一つの選択、「職場を変える」のも一つの選択、私のように「独立する」のも一つの選択です。ちなみに私の選択はしばらく収入がなくなりますので、決意と家族の協力が要ります。「自分の幸せって何だろう?」ということを、周囲の縛りなく一度考えてみるといいと思います。

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初めまして^^記事の内容に興味があり思わずコメント書いてしまいました。
 僕はやどさんのように今は気合の入った状態にはまだ戻っていませんが、あえて休養のため仕事を退職した状態です。福利厚生の整った大手企業やグループでは無かったのとグループの方針も疑問を持っていたので、あえて休職と言う状況は選ばず退職を選択しました。記事の最後の(自分の幸せ)について日々、考えてる感じです。またブログ読ませてもらいたいと思います^^

  • umizou
  • 2007年1月 2日 00:12

いつも明快に書かれているやど様のブログを気持ち良く読ませていただいております。
私の前職場は、社会福祉事業所で、職業柄精神疾患の知識は、だれもが持っています.(そのはずです)
それでも、仕事上接することと、職場内とは、違いがあります。仕事上では、どこかで割り切ることができますが、職場内では、そうもいかないことがあります。ホームヘルパーの方々は、誰に対しても個性なのか、訓練なのか絶妙の接し方をされますが、上役や管理職の方々は、そうもいきません。私の復帰時には、休んでいた間の仕事の多くがペンディングで残されており、「出てきたのなら、ちゃんとやってくれないと困る」といわれました。
従業員50人以上の事業所でしたので、産業医と衛生管理者(皮肉にも私でした)が選任されていましたが、私の休職中、復帰後を通じて産業医と話しをする機会は一度もありませんでした。上役に電話で一般的な注意を伝えてきただけでした。一般の会社では、もっと厳しいと思います。

  • a-nother
  • 2007年1月 2日 00:12

経営者は、うつ病等で休職・退職することが、内部的(会社の職員への対応によるモチベーションの低下等)にも、外部的にも大きな損失であることを認識してもらいたいと考えます。
私は、自分で退職を選択しました。これからは、職員がうつに向かうサインを読み取り、予防に役に立つことができる仕事につければと思います。

  • a-nother
  • 2007年1月 2日 00:12

会社は“思いやりを持って”接し、それ故仕事量を極端に減らしてくれたのだと思う。
……だが、一日中、殆どすることもなく、ただ机に座ってパソコンを眺めているだけの日々の、どんなに空しいことか。
リストラされた人から見れば贅沢な悩みだろう。給与は普通にもらえるのだから。
でも、遣り甲斐、生き甲斐のない日々が、かえって気分を落ち込ませる。
以前ほどはできないだろうが、仕事をこなしたい。ただ、時が過ぎるのをじっと待っているのはつらい。。。
ウチへ帰れば一家の亭主。
会社での“ザマ”は見せられない、話せない。
子供たちは学校で頑張っているのに・・・
家内は家庭で頑張っているのに・・・
なのに、私は会社で何をしているのだろう・・・
空しい・・・

  • 心―心
  • 2007年1月 2日 00:13

>umizou様

 私は、いつも「気合の入った状態」ではありません^^; 。今でも本当に辛い時があり、部屋にこもって考えている時が多くあります。時々は「気合の入った状態」になりますが、短距離ランナーのようにすぐバテてしまいます。そういう時は「あせらない、あわてない」と自分に言いきかせて、ちょっと休みます。今日はお客さんのところでセミナーをしてきたのですが、もうドロドロにとけています。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:13

>a-nother様

 いつも、ありがとうございます。a-nother様のブログにしばらく書き込みがなかったので、調子が悪いのかな? と心配しておりました。また復活されたみたいなので、ブログで近況を教えてください。
a-nother様の書かれた「経営者は、うつ病等で休職・退職することが、内部的(会社の職員への対応によるモチベーションの低下等)にも、外部的にも大きな損失であることを認識してもらいたいと考えます。」に関して、私も正しくそう思います。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:14

>心―心様

 私、個人の意見では、「心―心様は何も悪くない。うつ病と心―心様を理解していない会社の間違った思いやりが、心―心様をかえって苦しめている」と思います。会社はうつ病を理解するだけでは、不十分です。心―心様の心の葛藤も理解して、初めて職場への復帰がなるものだと思います。うつ病は「心の病気」といわれています。心は一人一人に個性があります。なのに「うつ病」というひとくくりで会社が受け入れ態勢を整備すること自体が間違っていると思います。
 心―心様、自分だけを責めるのはやめてください。お願いいたします。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:14

やど様
私のブログを見ていてていただき、また、コメントもいただきありがとうございます。
こうゆう場合、どちらのブログにコメントを書いたら良いのか、その辺のマナーやルールがありましたらお教え願います。また、いつもコメントが長文になり500字におさまらず、失礼いたしております。もっとストレートに、簡潔に表現できるようになっていきたいとおもいます。ブログをUPしていない日は、しんどい時もありますが、書きながら、何をいっているのか自分でもわからなくなり、やめてしまうときもあります。ご心配いただきありがとうございます。そんなときでも、やど様のブログは、ほぼ毎日拝見しております。新しいもの、以前のものを読み返したり、ほんとに快い気持ちになります。
精神科医やカウンセラーの本よりも私にとっては、有意義に思っております。かといって、プレッシャーに感じないで下さい。みんながそれぞれのペースを持ちながら、うまく関わっていくのがよいですね。

  • a-nothre
  • 2007年1月 2日 00:14

 ちょっと、軽率でした。ブログの書き込みがあるかどうかで、元気かどうか判断されたら、今度はプレッシャーですよね。
 わたしも、本当にマイペースにブログを書いています。そんなブログに、a-nothre様はじめ、いろいろな方が訪問してくださるのはとても嬉しいです。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:15

心ー心様
(やど様のコメント欄をお借りいたします。これもマナーに反していましたら申し訳ありません。)
私は一ヶ月休職→3週間復帰→一ヶ月休職→復帰しました。早退した日もありましたが、とにかく出勤した日は、職場に行けたことだけでも達成できたように思うことにしました。
また、帰りには必ずどこかに寄り道をしてから帰宅しました。コンビニ、本屋、電気店、ブックオフなどのリサイクルショップなどに10分でもボーとしながらでもながめていました。そのうちに興味をひくものをみつけたり、コンビニは商品の入れ替わりが多く、流行物がわかったりして、職場での気持ちをちょっと横へおいてから帰る事ができたとおもいます。
個々に事情は違いますが、もし少しでも参考になりましたら私も幸いでございます。

  • a-nother
  • 2007年1月 2日 00:16

やど様
こんどは、言葉足らずで、申し訳ありません。
「プレッシャー」は、私がやど様のブログを楽しみにというか、支えにさせていただいていることが、
やど様の「プレッシャー」にならないようにと願ったことです。
なにを書きたいのかわからなくなるのも、波のあるときで、ある意味調子が悪いときだと思っていて、やど様の感じている通りです。けっして、軽率ではなく、ありがたいことだと思います。

  • a-nother
  • 2007年1月 2日 00:16

a-nother様
 
 大丈夫です。私の方は「プレッシャー」にはなっていません。むしろ「読んでいてくれている人がいる」ということが伝わり、元気になっています。
 また、訪問してください。私も訪問させていただきます。では。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:23

a-nother様
ご助言有難うございます。
なかなかそういう気分にはなれませんが努めて“寄り道”するようにしていきたいと思います。

  • 心-心
  • 2007年1月 2日 00:23
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