2005年6月 9日

うつ病は決して「情けなくない」です

 心-心さんからコメントを頂きました。この感情は、私が感じていた時の苦しみそのものです。コメントを読んでいて、「うつ病」で苦しかった当時を思い出しました。おそらく当時の私や、心-心さんのように考えて、苦しんでいる人は多いと思います。そのような人にも読んで頂きたく思い、コメントへの返信ではなく、記事として投稿させていただきます。


 私にも難しかったことで申し訳ありませんが、このような状態のときは「とにかく休むこと」が必要だと思います。私は精神科医ではないので、自分の体験談しか書けませんが、体験談からでも「休む」ことが必要だと感じます。

 その「休む」ことは、「ただ単に仕事を減らす」ことでは難しいかもしれません。勇気を持って、しばらくは「うつ病なった原因が見えない環境を、自分でつくるようにする」ことが望まれると思います。それぞれの人にはそれぞれの事情があると思うので、単純に「こうしたほうがよい」とは断定的には言えません。ただ、私もそうでしたが、辛いことの原因が目に見える状態にあるうちは、すぐに辛いことを思い出し、すべてを自分のせいにして、自分を責めます。これをしている限り、なかなかうつ病はよくなっていかなかったことを覚えています。「休む」ことは決して罪ではありません。これまで頑張ってきた自分に対しての「勇気ある決断」だと思います。

 前にも書きましたが、「うつ病」は、仕事のできる人が、自分のペース以上に頑張ってしまい、息切れをしてしまった人生のアクシデントだと思います。決して「情けなくない」のです。一流のスポーツ選手でも、ペース配分を間違えることはあります。私たちは、人生という、複雑怪奇な難コースに挑んでいるのです。ですから、長い人生の中でペースを間違えることがあっても、それはしかたがないことだ、と思います。休んで息を整えれば、また歩き出すことができます。そして、その際に息切れのアクシデントを経験したことが役立ちます。次は自分のペースで人生を歩いていけるのです。今の苦しみは本当に苦しいと思います。でも、それは、永遠に続くことはありません。

 最後にもう一回だけ、繰り返させてください。あなたは決して情けなくなんてありません。人生を真剣に考える素晴らしい方だと思います。あなたを必要とする人は、あなたの周囲に必ずいます。ですから再び歩き始めるために、今は勇気をもって少しだけ休んでください。

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心ー心様。やど様。コメントとブログを拝見いたしました。
私は、2年前、一番しんどかったとき、直属でない上役から「休んだらどうや」と言われ、はじめて「休む」という選択肢があることに気がつきました。
それまでは、そのときの自分の存在が自分自身でも違和感があり、周りにも悪影響を与えていることに、とてもつらい気持ちでした。毎晩、「このまま目がさめなければいいのいに」とか「スーとなにもなかったように消えてしまいたい」とばかり考えていました。
かかりつけの医師は、休職(ましてや退職)には否定的でしたが、何とか1ヶ月間の休職を2回とりました。
その後、出勤することが出きるようになりましたがそれは、休んだことで、職場内にも適度な間をとって、見ていてくれる人もいてくれたことに気がついたからだと思います。

  • another
  • 2007年1月 2日 00:25

結局、職場風土もかわらず、この3月に私は退職の道を選びました。それにあたって、これからやることの計画や、自分への決まりごとを決め、ブログもはじめました。ブログ初日にやど様から「試してみる」というスタンスと、「自分のペースでいると波長の会う人があらわれる」とのコメントをいただき、いつも心にとめおいています。お蔭様で、うつ病で、家族もおりながら失業中で、職業訓練を受けている身ですが、あまり情けないとは思わずにいられております。
私事ばかり書きまして、申し訳ありませんが、
一旦、その場を離れると、それまでのことが見えたり、違った考えや思いが出てくることがあります。
休むことで得ることは、必ずありますし、それは、自分にとって「とても大切なもの」だと思います。

  • anoher
  • 2007年1月 2日 00:26

a-nother様
 いつも、ブログを拝見させていただいております。相変わらず、着実にすすんでいるようで、素晴らしいことだと思っています。
 コメントありがとうございました、a-nother様も同じような感情を体験していると思います。a-nother様も「休む」ことで前進されたとのことで、私の体験談と同じなので、やはり疲れてしまったら、とにかく「休む」ことが大切という考え方は間違っていないと再認識いたしました。
 「休む」ということは勇気がいると思いますが、次のステップのために、勇気をもって休んでほしいですね。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:26

色々有難うございます。
実は以前に、もう既に病気休暇歴があり、それが元で“閑職”にいます。
家族の理解も今ひとつです。
ボチボチやっていくしかないんだなぁ…と言う日々なんです。
今は、仕事に追われていないから、これ以上休むわけにはいかないのです。
寧ろ、遣り甲斐、生き甲斐が欲しいのです。
もう、一線に戻る道を閉ざしてしまったから、どう生きていったらいいのかな?と思っているのです。
貴重なメッセージ、有難うございます。

  • 心-心
  • 2007年1月 2日 00:27

やはり叫びたい!!
Give me job!!!
どうもすみません・・・・

  • 心-心
  • 2007年1月 2日 00:27

 話をお伺いしていると、うつ病で苦しんでいるというよりも、うつ病が回復してきたのに、周囲のこの病気に対する認識の少なさにより、やりがいのある仕事が回ってこないっていうのが事情でしょうか?これだと、心-心さんの心の問題というより、会社が取り組むべき問題ですね。
 まずは、会社がこの問題に取り組んで、それでも変わらないようだったら、思い切って「週末起業」をしてみるのもいいかもしれません。会社に属しながら、週末だけ自分の好きなことで「起業」するのです。思わぬ「やりがい」をみつけることになるかもしれません。
 難しいと思いますが、あせらず、自分を追い込まないようにしてください。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:29

どうもすみません、何か不安定な感じです。
冷静にならねば・・・・

  • 心-心
  • 2007年1月 2日 00:30

”・・・ならねば・・・”は自分を追い込んでしまいます。会社の中では、難しいと思いますが、あせらず、自分を追い込まないようにしてください。

 こればっかりですみません。でもこれが大切だと思います。ちなみに私は不安定になったときにトイレの個室にこもって、少しリラックスしてから仕事に戻るようにしていました。

 くれぐれも、無理をなさらないようにして下さい。

  • やど
  • 2007年1月 2日 00:30
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