2005年8月 5日
みなさんの満点は何点ですか?
ちょっと変なタイトルだと思います。普通は分かりやすいように、満点は100点とか10点とか十進数の分かりやすい数字ですよね。学生時代、よし、これは100点だ! と思っていたら、ケアレスミスで95点とかありませんでしたか? 100点って取るのが結構難しいと思います。しかし、私が大学に行っているとき、ある科目で採点上は120点満点の試験がありました。でも大学へ提出される成績は100点満点です。その教授は面白くて、120点満点の試験を実施し、100点以上取った学生は全員100点となるのです。これだとケアレスミスをしても100点を取ることができます。その当時は、このカラクリの大切さに気づきませんでした。でも今なら分かります。このミスをしても100点がとれるということが、社会においても大切なのではないかとわかってきました。
社会において、全て完璧(満点)ということはとても難しいです。それは。その時点で完璧であっても、社会情勢が刻一刻と変わり、完璧であったものが翌日には完璧ではなくなることがあります。人間は全てのものが見えるものではありません。この流れの速い現代社会において、全ての事象の変化を把握できる人は皆無だと思います。ですから、人は100点満点の100点をとることは殆ど不可能だと思います。この部分は学生時の試験とは違いますが、大学のときに受けた120点満点の試験は、今、社会を生きて行く上でとても大切なことを教えてくれました。
うつ病になった時、私は、100点満点の100点を常に追いかけていたように感じます。でも、自己採点でそんな点数はなかなかとれないので、いつも悶々としていました。悶々のうちは言いのですが、やがて自分を責めるようになり、病気になっていきました。点数の数え方は数字のマジックです。ルールによってどんな点でもつけることができます。
社会に出てからは、採点者は自分なのですから自由にルールも設定できます。ですから自分でルールを設定して満点が出やすいようにすればいいと思います。「え?」と思われる方がいるかもしれません。その方は「採点者は上司なのではないか」と思っているのではありませんか。確かに社会ではその一面もあります。しかし、その点数は上司の視点で会社へ提出する点数です。あなたの上司が必ずしもあなたを十分理解しているかは、わかりません。もし、理解していない上司ならば、その採点は、あなたを採点したことになるでしょうか?
あなたを採点するのはあなたです。ここだけは間違えないようにしないと、疲れてしまいます。上司が変われば上司視点での採点基準もかわります。いくら会社が公平な採点方法を設定しても、上司も人間ですから、人間によって点が変わるのは仕方が無いことだと思います。ですから、その点数で一喜一憂していたら、あなたが本当に疲れてしまいます。
自分で点数をつけてみてください。私のよそくですが、「うつ病」というテーマからこの記事を読んでいる人は自分に厳しい点数をつけていると思います。自分で自分の点数をつけることができるようになったのなら、自分への点数は少し甘く採点してください。120点満点で100点以上はすべて満点でもいいです。100点満点で60点以上が満点でもいいです。減点法よりは加点法にしてください。自分に点数をつけるときは、点数を自分へのご褒美にしてください。採点が決して自分への戒めにはならないようにしてください。
あくまでも一例ですが、私の採点方法はこんな感じです。失敗は採点外。自分でよいことをしたと思ったらプラス30点。つまり、一日で、4つほど、これは「よかった」と思うことがあれば、100点を超えて、その日は自分にとって満点の日だということです。ちなみに今日は午前中で90点です。午後にもう一つ「よし」と思うことがあれば、今日は満点になります。自己満足ですが、例え自己満足でも、それによって自分に少しでも自信を持てればよいと思います。
- by yado
- at 23:08
comments
いつも、いつも何か私の人生に対してエールを送ってもらっているような気になります。ありがとうございます。
120点満点の試験を進めている先生の柔軟な考え方大好きです。(見習いたいです。)
悶々として上手くいっていない私の今の状況を分析してみました。
たぶん、120点満点の満点を目指していたのかも。(もっと、高い点かも)
そうか、人間ミスもあるんだから100/120点で満点かもね。
など、自分勝手に解釈してみました。
Y・Mはは様
いつもありがとうございます。私の思う事を自分勝手に書いているだけなので、そのように言っていただけると恐縮です。
最近、感じた事で、また今度記事に書こうとおもっていますが、ミスも、もしかしたら成功かもしれないなんて思う事があります。ミスで「あちゃ~」と思っていたら、数日後、それから話が急に発展して、思わぬよい事につながる事が続いたのです。
なんか、世の中って本当に分かりませんね。
それでは、また、時間があったら訪問してください。では。