2007年4月30日

養成講座での気付き(4月29日)

 産業カウンセラー養成講座に参加しました。座学でしたが興味津々の話ばかりで6時間がとても短く感じました。ロジャースの来談者中心療法における傾聴が大切であるというスタンスには変わりありませんが、様々なカウンセリングの手法を学びました。とくに関心を引いたのは、論理療法と内観療法です。

 論理療法ですが、簡単に言うと「人にはいろいろ悩みがあるが、それはその人の考え方に原因があり、よってもっと楽にと説得(らしきものを)する。」というものです。カウンセリングで説得の要素が入っているのは珍しいそうです。論理療法の具体例では、「ねばならない」は悩みを大きくするので、「した方がよい」に書き換えて壁に貼る方法があるとのことでした。

 もうひとつの内観療法は「自分と向き合い過去を謙虚にみつめること」で誰か身近な人に対して以下のことを書き出すそうです。

  • してもらったこと
  • してもらって返したこと
  • 迷惑をかけたこと


 どこかで聞いた話だなぁと思っていたら、これは「鏡の法則」に似ていますね。というか、逆ですね。「鏡の法則」は内観療法の実例の話がとても分かりやすく書いてあるのだと思いました。

2007年4月25日

「鏡の法則」を読みました

 今更ですが、「鏡の法則」を読みました。9割の人が泣くとの事ですが、私も泣いてしまいました。しかも地下鉄のなかで泣いてしまいました。まだ読んでいない方は是非読んでいただきたいと思いました。t地下鉄に乗っている40分間で読めました。

 私は、お父さんが娘の感謝の言葉で泣き崩れたところで泣けてしまいました。私はすでに父を亡くしています。父を亡くした時、当時、私はうつ病で、額を壁にぶつけて毎日割って流血していました。父の最後の言葉は「額の傷がだいぶ良くなったな」でした。2~3日額を割っていなかったので、父にはそう見えたのでしょう。「少しよくなった」と父は思ったのでしょうが、これ以上の親不幸はないと私は思いました。

 それすらも、「鏡の法則」では何かの必然の要因なのでしょう。私は今独立して中小企業診断士事務所を開いています。これは自分がうつ病になったからできた決断です。今、私は不安定ながら自分の価値観でお付き合いさせていただく人と仕事を選ぶ自由を得ました。サラリーマン時代の年収も越えています。非常に不安定な個人事業かもしれませんが、サラリーマンでもうつ病で一旦底まで落ちたことを考えれば、不安定さは変わらないと思います。「安定は不安定、不安定は安定」なのです。

 おそらく、今の私を見たら父は喜んでくれるでしょう。これもうつ病があったからです。少なくとも今は自分を自己実現しつつあると思います。辛い時期があったからこそ今があります。「鏡の法則」をよんで再確認をしました。そしてそのきっかけをつくってくれた父に改めて感謝をしたいと思います。

2007年4月22日

養成講座での気付き(4月22日)

 産業カウンセラーの養成講座に参加しました。今日は演習です。今日も幾つかの気付きがあり大変役に立ちました。

 まず、相手の気持ちを受け取るときには、アドバイスまではしてはいけないことです。私は、相手からきっかけとして言葉をかけられたときに、その言葉を受け入れながらもすぐに自分の考える解決策を提案していました。しかし、これをしてしまうと相手はそれ以上何も言えなくなってしまう事に気付きました。時々、お客さんから十分なヒアリングが出来ないときがありましたが、それは私が結論らしいことを言ってしまっていたからなのかもしれないですね。コンサルとしては何らからの解決策をいくつかメリット、デメリット共に提示して、クライエントに意思決定してもらうのが普通です。しかしカウンセリングの場合は、まず相手をよく知るために、相手の気持ち(価値観)をじっくり知るための時間が必要だと学びました。

 コンサルと似ている部分も多いですが、コンサルでは相手の気持ちを知るために時間をとりすぎると成果がなかなか出ない状態になります。かといって、気持ちを知るために時間を削って相手の本当に望む未来に向かってのコンサルができるかというと疑問ですので、TPOに合わせて様々な技法を使いこなす必要がありそうです。

 もうひとつの大きな気付きは、「何のために要約をするか?」です。コンサルでも相手の話を要約することはよくします。その時に気をつけなければいけないことは、要約のための要約であってはいけないということです。要約をすることで次に何をしたいのか、相手に何をもとめたいのか・・・。目的を実現するための要約でなければいけないのです。この目的は何か・・・も大きな気付きです。今、自分と話してくれている人とどのようなかかわりを持とうとしているのかを意識する必要がありそうです。

 まだ、3回目の産業カウンセラー養成講座ですが、産業カウンセラーになる云々よりも大きな収穫を自分に与えてくれそうな気がしています。

2007年4月16日

養成講座での気付き(4月15日)

 2週間ぶりの産業カウンセラー養成講座です。前回は演習でしたが今回は講義です。講義の理論を実践で活かすのはきっと難しいと思いますが、今私のしているコンサル活動と似ているところが多いなぁとも思いました。

 まず一番印象に残ったのは「カウンセリングは治療だけではなく、予防、開発も重要である」ということ。カウンセリングというと「心の病」に対して相談にのるのが一般的なイメージのようですが、それだけだと非常に範囲が狭くなってしまいます。「心の病」に限ったことだけではなく、職場、家庭、近所、コミュニティといったあらゆる人が集まる場面での環境をよりよくするためのコミュニケーション活動といえそうです。その中には治療もあるでしょうし、予防もあるのだと思います。私の中の産業カウンセラーのあり方も、この講座を通じていろいろと学べて良くのだと思います。

 もうひとつカウンセリングは身の上相談とは違うという事です。身の上相談は経験豊富な方が自分の体験を通じて困っている人の相談にのることです。困っている人にとっては実体験にもとづいた話なので大変説得力、納得性があります。しかし、経験からくる話は個人差があり、人によって合う合わないがあるのだと思います。カウンセリングの場合は心理学的療法にのっとり話をします。そういう意味では話の個人差は少ないのかもしれません。ただ、様々な心理学的療法があり、どの手法を使うかはクライエントにあわせなければなりません。その判断はカウンセラーが行なうとのことだったので、カウンセラーによってクライエント対応の差がでてくるのかなと思いました。

 来週は演習です。今回学んだことが少しでも活かせるように頑張りたいです。

2007年4月 1日

養成講座での気付き(4月1日)

 産業カウンセラー養成講座に参加しました。今日が初日なので期待と不安がありましたが、初日の感想としてはとても楽しかったです。私がこの養成講座に参加したのは2つの目的があります。

 ひとつは、顧問先でよく聴く「心の悩み」への答え方を我流ではなくて、ちゃんと学びたかった事。もうひとつは、自分自身がうつ病だったので、自分自身をカウンセリングしたかったことです。

 この講座は演習が非常に多いです。そしてその演習では自分のこれまでの体験を話します。ですから、演習で見聞きした事は絶対に外に漏らしてはいけません。カウンセラーとして当然の守秘義務が発生するのです。ただ、その分、自分自身が題材なので、話してフォローアップして貰うことにより、自分自身に気付きがあります。

 私が参加した2つの目的のうち、自分自身のカウンセリングにはもってこいだと感じました。今日も、「相手の顔(目)を見つめすぎる」や「一生懸命うなづきすぎる」といった普段では誰も指摘してもらえないような事を指摘していただけたので、とても勉強になりました。

 これから7ヶ月ありますが、いろいろと勉強したいと思います。このブログでは、守秘義務があり詳しくは講座の事をかけないので、参加して得た「自分自身への気付き」を記録していきたいと思います。