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ポイント:ネットビジネス、Webコンセプト、継続、試行錯誤、アクセスログ、サイト内循環、Web2.0の流れに逆行

ネットビジネス成功に向けての私の思うこと


 本当はネットビジネス成功に向けて基本的な心構えを書きたかったのですが、途中から私の体験談になってしまいました。まだ、成功には程遠い状態なのですが・・・。お時間のある方は目を通していただけると幸いです。

まず、Webコンセプトありき

 私の考える「ネットビジネスの成功への基本的な心構え」は、当たり前すぎてコラムに書くのも申し訳ない感じがします。でもSEOや細かいテクニックを学ぶ前に、是非考えて頂きたい事です。まず、最初は何と言ってもWebコンセプトを明確にすることです。「だれに、何を、どうのように」という部分です。これがないとネットビジネスはスタートしません。

 まず、ターゲットです。誰に売りますか? 女性ですか、男性ですか? 高齢者ですか、若者ですか? パソコン初心者ですか、ヘビーユーザーですか? もっと細かく、例えば、いびきで悩んでいる人、ワインにこだわっている人、人の問題で悩んでいる経営者・・・。実にいろいろなターゲットが予想されます。

 次に商品です。「うちは果物店だから、売る商品は果物に決まっているよ。」と言われるかもしれません。しかし、ではその果物を何個パックで売りますか? どんなパッケージで売りますか? 桃と葡萄でセット商品はどうですか? いろいろな商品が考えられます。果物、ファッション雑貨といった大きなカテゴリーで商品を考えている人が意外と多いです。カテゴリーを広げるのは、よほどサイトに体力がないかぎり危険です。

 最後にどうやって売るかです。オークション、ネットショップ、インターネットモール? 決済手段は? 配送手段は? 特に物流は意外と見落とされている事の多い項目です。

継続は力なり

 次に、スタートした後のことですが、収益があげられるようになるまで、時間がかかる事が多いです。ここであきらめないで欲しいと思います。もし「勝算なし」と判断できれば、撤退は大切な選択肢です。ただ、3ヶ月、半年ぐらいでは「勝算なし」の判断はできないと思います。「失敗をつぶしていけば成功しか残らない」という言葉があります。継続することが力になっていきます。そして、収益をあげられたという成功体験が、自分のモチベーションを高めることになります。

 「失敗をつぶしていけば成功しか残らない」を実践するのは、地道な作業でめげてしまう事もあると思います。私もサイトを立ち上げて最初の頃はなかなかアクセスが伸びずに試行錯誤の繰り返しでした。今は月間4万件近いアクセスがありますが、それまでには1年ほどかかりました。ただ、試行錯誤の中でいろいろな事が仮説・検証できている事は間違いありません。

 私が試行錯誤で繰り返したことといえば、アクセスログを見ながらヒットしているキーワードに関するコラムを書き続け、サイトのユーザビリティ(サイト内循環のしやすさ)を微調整していったことです。その結果、まず時事コラムの各ページがヒットし、そこからサイト内を循環をしていただく事で、様々なページを読んでもらえるようになりました。その頃からGoogleAdsenceによる広告収入も少しまとまった額になってきています。そして何よりいろいろな方から連絡を頂ける様になり、それが仕事につながっています。

 アクセスが安定してきた最近では、読み手の興味のある部分のみを厚くしていくだけではなく、自分の書きたいテーマをなるべく優先するようにしています。これもサイト運営を継続していく大きな要因であると実感しています。

自分のサイトは他人のサイトと何が違うのか

 時々、「シンプルなデザインのサイトですね」といわれます。これは表現に大変気を使ってくれている言葉だと思います。「デザインに工夫がない」と言う事を「シンプルなデザイン」とキレイな言葉で言ってくれているのだと感謝しています。

 確かに工夫がないデザインだと思います。ただ、レトロな巻物(?)のようなデザインが読みやすいと言ってくれている人もいます。時事コラムをブログにしないのも実はそれが理由です。私のサイトは立ち上げたときからほとんどデザインが変わっていません。変わっているのは地道に増やしている情報量だけです。

 自分のサイトが他のサイトと違うところと言えば「レトロな巻物デザイン」と「自分で書き溜めた情報の量」だと思っています。実はこの2つはいずれも今のWebサイト作りの流れに逆行しています。サイトの表現力が高まっている中で「レトロな巻物デザイン」と、ユーザで作り上げるWeb2.0の流れの中で「自分で書き溜めた情報」・・・。

 これが他のサイトと違うところであれば、これを徹底的に継続していこうと思います。「継続は力なり」なのです。

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2007年04月23日 宿澤直正


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