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2007年5月 8日

「仕組み」と「しがらみ」は別

■「仕組み」と「しがらみ」は別

 何かの仕組みを変えるときには、それによって恩恵を受ける人、不利益をこうむる人が必ず出てきます。なかなか全員がハッピーとなるような改善は難しいです。そんな時は、「仕組み」と「しがらみ」を別々に考えるようにしています。

 まずは「仕組み」を考えます。その仕組みは理想といえるものなのかもしれませんが、ヒトの「しがらみ」でそのまま使えることはめったにないと思います。ヒトが納得する公平感、透明感を勘案して、実現可能な「仕組み」に落ち着いていきます。

 私は甘いのかもしれませんが、強行に大鉈を振るうと組織自体が死んでしまう可能性が有ります。大鉈を振るわなければならない瀕死の企業ももちろんありますが、まだ自然治癒力があるのであれば、まずはできる現実的な「仕組み」に変えるところからスタートするとよいと思います。