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2012年8月18日

苦悩してまで「自分を知る」って大切?

カウンセリングの勉強を始めた時には「自分で自分を知る」って大事なことだと思っていました。
もちろん、今でもそう思っています。

ただ、先日も、お客さんが雑談の中で「最近、自分を分析して自分を知る努力をしているのですが、難しいです」って話していました。
「自分を知る大切さは、いろんな人からのアドバイスも、いろんな本にも書いてあるので...」と、思いつめたように話していました。

皮肉なことに、悩みを減らすために「自分を知る」ということが、いつのまにかそれが目的になってしまっているのです。
しかも、「自分を知る」ことが上手くいかないので、それが悩みになっているのです。

今、「自分探し」「本当の自分を知る」「自分を知って自己実現」といったビジネス書が世に出回っています。
そういう本を読んで「自分を知る」大切さを知った人たちが、「自分を知ることのむずかしさ」の罠に陥って悩んでいます。
まるで「自分を知らない」ことが、まるで「悪」のような強迫観念に襲われている方もいらっしゃいます。

私は、そういうお客さんには「無理に自分を知らなくてもいいと思います」と話をします。

「自分を知る」ということは大切なことです。
でも「自分を知る」ために、深い悩みに陥るのは「どうか?」と思います。

「自分を知る」ことは、とっても難しいです。
人は常に変わっていきます。
常に変わっていく自分は、自分の無意識なところで変わっていくところも多いです。

「自分を理解した」と思った瞬間から、もう自分は変っていっているのです。
私が言うことでもありませんが、自分を知る時間をつくって、自分について必死に考える...、それは、しなくてもいいと思います。

自分がとった行動に関して、違和感を感じた時に「どうしてそういう行動をとっちゃったのかなー」って少しの時間振り返れば十分だと考えます。
そこに、答えは見つからなくても、問題無しです。
考えるプロセスの中に、無意識に自分の一端を「知る」「感じる」「考える」瞬間があるのです。

この積み重ねこそが「自分を知る」ことなのだと思っています。