産業カウンセラーの養成講座に参加しました。今日は演習です。今日も幾つかの気付きがあり大変役に立ちました。
まず、相手の気持ちを受け取るときには、アドバイスまではしてはいけないことです。私は、相手からきっかけとして言葉をかけられたときに、その言葉を受け入れながらもすぐに自分の考える解決策を提案していました。しかし、これをしてしまうと相手はそれ以上何も言えなくなってしまう事に気付きました。時々、お客さんから十分なヒアリングが出来ないときがありましたが、それは私が結論らしいことを言ってしまっていたからなのかもしれないですね。コンサルとしては何らからの解決策をいくつかメリット、デメリット共に提示して、クライエントに意思決定してもらうのが普通です。しかしカウンセリングの場合は、まず相手をよく知るために、相手の気持ち(価値観)をじっくり知るための時間が必要だと学びました。
コンサルと似ている部分も多いですが、コンサルでは相手の気持ちを知るために時間をとりすぎると成果がなかなか出ない状態になります。かといって、気持ちを知るために時間を削って相手の本当に望む未来に向かってのコンサルができるかというと疑問ですので、TPOに合わせて様々な技法を使いこなす必要がありそうです。
もうひとつの大きな気付きは、「何のために要約をするか?」です。コンサルでも相手の話を要約することはよくします。その時に気をつけなければいけないことは、要約のための要約であってはいけないということです。要約をすることで次に何をしたいのか、相手に何をもとめたいのか・・・。目的を実現するための要約でなければいけないのです。この目的は何か・・・も大きな気付きです。今、自分と話してくれている人とどのようなかかわりを持とうとしているのかを意識する必要がありそうです。
まだ、3回目の産業カウンセラー養成講座ですが、産業カウンセラーになる云々よりも大きな収穫を自分に与えてくれそうな気がしています。