2012年4月21日
コンサルタントの功罪
顧問先での社員研修でした。
去年の八月から毎月、その顧問先で社員研修をしていますが、かなりみんなの意識が変わってきた気がします。
それが、とても嬉しくて、一人ですが、ついビールで乾杯してしまいました。
社員教育でコンサルタントがはいると、大抵の社員は警戒をします。
それだけ、一般の社員にとってコンサルタントという言葉は、気持ちのよいものではないのでしょう。
現に、私の顧問先の内の3件は私の前任のコンサルタント(誰かはわかりませんが...)にメチャクチャにされたという認識を社員はもっています。
バブルの時代の成功体験をいまだに引きずった売り方や、欧米で利用されている(と思われている)知識だけの売り方を、上から目線で伝えるようなことを平気でやったみたいです。
資料の意味も告げられず、ひたすら「コンサルタントのための資料」を作り続けた社員は疲弊して社長に泣きついたそうです。
社長はコンサルタントのプライドを傷付けないように、お断りをしたそうですが、最後にコンサルタントに「そんな会社はダメになる」と言われたそうです。
冗談かと思って聴いていましたが、3社の社長が同じようなことを話していたので、信じたくはありませんが、おそらく実際の話なのでしょう。
コンサルタントができることは限られています。
そのプロセスはそれぞれですが、結果としてその企業を良くすることが役目です。
コンサルタントが自分の考えを浸透させる場ではありません。
その為には、コンサルタントと企業のお互いの信頼関係は必須です。
信頼関係が築ければ、コンサルタントが少しの知識と方向性を示すだけで、企業は自然な方でよい方向に向かっていきます。
一度、コンサルに失敗したコンサル恐怖症の社員の人たちに信頼され、時間はかかっても、少しずつ良くなっている企業を見るのは、とても幸せですね。
- by yado
- at 23:45