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2012年10月 9日

人に協力をお願いできることの尊さ

自分にとっての「資料」は大切な経営資源という話を昨日書きましたが、私が資料作りでどうしても苦手なことがあります。
それは、誤字脱字チェックです。

どんなにがんばっても、人間はついつい偏った見方をしてしまうものです。
私がどれだけ自分の作った資料を読み返しても、ミスに気付かないということはよくあります。

これがプロジェクトならばレビューという方法がとれるのですが、一人で事業をやっているとそうもいきません。
そんな私でも、かみさんをはじめ何人かのレビューをしてくれる人がいます。
例えば、かみさんに資料をチェックしてもらうと、たちどころに気づかなかった誤字脱字を発見してくれます。

「資料の誤字脱字」で人に助けてもらう話から入りましたが、これは何事も当てはまることだと思います。

「自分ひとりでやる」「ひとりで考える」という姿勢は、以前は立派に思えました。
しかし、今では「人に協力をお願いできる」方が尊いと感じます。

「ひとり」はその文字の通り、「ひとりよがり」に陥りやすいものです。
でも、人にお願いし、みんなで協力すれば、決して「ひとりよがり」には、陥りません。
そして、よりいいものが出来上がり、その喜びをみんなで共有できます。
喜びは、協力し合った人数の「べき乗」で大きくなっていく気がします。

人は組織、社会の中で生きています。
その組織、社会ではいろんな価値観がいろんなベクトルを持って存在します。
それらをたくさん積み上げたとき、丸くて、転がるけれども、決して倒れない安定した組織、社会になると思います。

隣の人が価値観が違う、理解できないと嘆くのは、とても狭い世界だけを見てしまっているような気がします。
価値観の違う人を、心から受け入れる度量を持ち、素直な気持ちで協力し合いちものです。