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2013年5月16日

解決途中の課題の講話はとても気付きが多い

中小企業診断士という職業はわりと多く人前で話す機会があります。
その話す内容というのは、知識、ノウハウがほとんどです。
話す機会が多い診断士ですが、話す機会が少ないテーマがあります。
それは、自分自身の経営体験です。

もともと士業と言われる職種に共通することかもしれません。
先日もとても話の上手な診断士の先生が、「自分の専門分野を話すのは得意だけど、自分の自身のことを話すのは苦手なんだよね」とはなしていたのを思い出しました。

一方で、私も同友会を始め、いろいろな経営者の集まりに参加をしていますが、そこで聴ける話は「経営者の経営体験」です。
知識、ノウハウ、テクニックを話すことが中心の私にとって「経営体験という経営者の生き様」を聴かせていただけるのは、いつも大きな気付きと学びを与えてくれます。

今日も、ある経営者の貴重な経営体験を聴かせていただきました。
しかも、その話は、経営課題として継続している内容なのです。
うまく対応できた経営体験を聴くこともとても勉強になりますが、まだその課題解決の途中である経営体験を聴くことはさらに勉強になると感じました。
その理由として、話し手の危機感や、今感じている気付きが、ダイレクトに伝わってくるからではないかとおもいます。

そして課題解決の途中である経営体験を話すことはとても勇気の必要なことだと思います。
勇気をもってそのような話を講話し、多くの人に気付きと学びを与えてくれたことに感謝したいと思います。
そして、解決の途中の課題がよい方向に進んでいくことを祈りたいと思います。

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