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2013年11月12日

組織に変化をおこすのは「一体感」

名古屋国際会議場行われた、同友会のあいち経営フォーラムに参加しました。
愛知中小企業家同友会でも最大のイベントです。

基調講演「感動のオンリーワン企業を目指して」では、香川同友会の十河さんが話されていました。
工夫を凝らした歩きやすい靴を作られています。
お客さんとの温かいコミュニケーションを実践されている会社です。

そんな中、お客様からのメッセージで感動することがありました。

「体が不自由になっても毎日散歩を続ける、お父さん。
 そして途中でくつが合わずにころんでしまう、お父さん」
 それでも、自分で歩きたいと毎日頑張る、お父さん
 そんなお父さんの頑張る姿を歩きやすいくつで
 サポートしてくれてありがとうございます。」 

つい、自分の父親が意識がないのに毎日病院のベッドで立ち上がろうと努力していたことを思い出しました。
思わず、涙がこみ上げて人目をはばからず泣いてしまいました。
フォーラムで思わず泣いてしまったのは初めてだと思います。

基調講演も素晴らしかったですが、分科会で学んだことを書きます。

私は第五分科会に参加しました。
テーマは「作った経営指針、やれないのは何故?」です。
経営指針を作っても組織に根付かす難しさをみんなで考えました。

経営指針に限らず、組織に何かを根付かせるのは難しいテーマです。
それは組織のあり方を変えるテーマにもなるからです。

今回、「経営指針を根付かせる」テーマで、私が特に気になったキーワードは「一体感」です。
この「一体感」があると、組織の変化という荒波にも乗り切れるのではと思いました。

では、一体感を出すために必要なことは何でしょう。
私は、三つの大切なことはあると思いました。

一つは、「なにをどう変えるかはみんなで考える」です。
社長が自分一人で考えたり、社員の見えない密室で少人数で考えてもそれは独りよがりで結局は変わらないということです。

二つ目は「危機を一緒に乗り越える苦難を共にする」です。
危機を一緒に乗り越えることで仲間意識が芽生えます。
仲間意識は、苦難に立ち向かって行く強い力を与えてくれます。

三つ目は「必要な情報を必要な人で共有する」です。
情報を共有して「見える」ようにすることで、目隠しが取れます。
目隠しが取れれば、不安もなくなり、自分で考えて動くことができるようになります。
この不安がなくなることで一体感が生まれます。

組織を動かす難しさを、まず認識して、変化に対して臨む必要があると思いました。

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