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2014年2月15日

サービス(無料)のシステムから得た教訓

先日お伺いしたお客さんでの話です。

そこのお客さんでは、あるITベンダーの作ったかなり昔の日報システムを使っています。
それほど多機能なシステムではなく、シンプルなシステムです。

ただ、その日報システムが動かなくなりました。
その対応を依頼したそうですが、いきなり、かなり高額の見積もりを出されたとのことです。

たしかに、突然動かなくなったので、原因はそのシステムにあるかどうかは、まだ判断がつきません。
そういう意味では「調査に対する見積もり」が出るのは理解ができます。
しかし、いきなり「不具合の対応」として高額の見積もりを出してきたとなると、原因はある程度把握できているのはと考えてしまいます。

見積もりの出し方に疑問をもって確認したところ、「今回の日報システムは別システム(業務系システム)を提供した際に、サービスでつけたものです」という回答がきたそうです。
確かに、「そのような話」があったことをお客さんも覚えていたそうで、それ以上は言えなかったとのことでした。

いろいろな疑問がわく出来事ですが、今回の件で二つの教訓を得たと思いました。

一つは、あたりまえですが「契約の明確化と明文化」です。
特に、「サービスでつけたもの」の位置づけはとても曖昧です。
曖昧なところにリスクは隠れています。
「無料」のモノこそ、その位置づけを明確にしておかないと業務に使うのは危険であると再認識しました。

もう一つも当たり前ですが「サービス(無料)でつけたものでも、その後の対応で信頼を失う」ということです。
これは、日報システムを提供したITベンダーに対して言いたいことです。
システムは提供したら終わりではありません。
その後の対応が、次のシステムへの営業活動となります。

この日報システムはシンプルなシステムなのでAccessでも代用ができてしまいますが、今後は、このようなことがないように留意したいですね。

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