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2011年11月11日

私なりのクラウドサービス選びの考え方

様々なクラウドサービスが登場してきていますが、その利用には、大きく二つの目的があると思います。

一つは、個人の業務(作業)を効率化する
一つは、組織としての仕事を高度化する

一つ目の「個人の業務(作業)を効率化する」はDropboxやEvernoteで始めることで、とりあえず実現ができると思います。
これは、個人の工夫なので、その人に使いやすいツールを選んでもらって、その活用の仕方(ノウハウ)を、みんなで共有するようにするとよいと思います。

ただ、どんなサービスを選べばよいか分からないという方も多いので、そんな時は、まずDropboxやEvernoteをから始めることを勧めています。

ただ、この二つのツールは使う目的が違うので、使い分けのルールを自分で決めて使うようにしないと、情報が整理されずかえって非効率な状態に陥ってしまいます。

また最大の留意点としては、あまりツールの特徴を理解しないまま使うとセキュリティの穴(技術的なことではなく、それを使う意識、仕組みといったレベル)に落ちてしまうので注意が必要です。

大切なのは後者「組織としての仕事を高度化する」方です。

こちらは、どんなツールを使うかよりも、大切なことがあります。
業務の流れを検証し、情報の共有ができていないことで不具合が出ている部分、もしくはより高度化したい部分をクラウドで解決するという流れが大切です。

「組織としての仕事を高度化する」際には、ちょうどよい機会でもありますので、どんな情報を保有しているかの棚卸しをするとよいと思います。
そして、そこからクラウドにあげる情報を精査するとよいと思います。

その上で情報がフローの情報であれば、グループウェア型のクラウドサービスを使うことになります。
そして、ストックすべき情報であれば、情報蓄積型(DropboxやEvernoteなど)を使うことになると思います。

クラウドサービスがあまりにたくさん出てきており、どれを選べばよいのかわかりにくくなっています。
ただ、クラウドサービスに振り回されてしまうと、クラウドサービスが苦労人サービス(By浅野環先生)になってしまいます。

自社業務の課題解決を第一に考えるとクラウドサービスも選びやすくなると思います。