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2012年5月15日

「知識」がないところに「知恵」は働かない

最近「ビジネスをしていく上では知識よりも知恵が大切」という意見をよく聞きます。

「知識を蓄えても使えなければ意味がない」という考えのもと、「知恵」の社会人教育が、もてはやされています。
もちろん、「知識だけ持っていていても使えなければ意味がない」...という意見には賛成をする部分が多いです。

ただ「知識よりも知恵が大切」という考えは、ちょっと違うと思います。
大切な「知識」の習得が置き去りにされていることが多いと感じるのです。
「知恵」を使うためには「知識」が必要なのです。

「知識」がないところに「知恵」は働かないからです。
例えば、足し算、引き算の「知識」がない人に、飲み会の割り勘の「知恵」を教えられるかというとそれは難しいです。
自社の業務の流れの「知識」がない人が、業務改善の「知恵」をしぼるのも、本質的な改善には至らないと思います。

「知識」を飛ばして「知恵」ばかりを追い求めても、有益な「知恵」が活かされるかは難しい話です。
ですから「知識」をしっかり学ぶ必要があるのです。

「人に教える技術」という研修資料を作りはじめています。
その中で、「知識」をしっかり伝えていないのに、「知恵」を使って成果を求める矛盾を感じたので、ちょっと書いてみました。

ただ、「知識」を下さい!って口を開けて待っているのも、また違います。
「人に教える技術」の二つの視点は「知識を教える技術」と「学ぶ意欲を高める技術」だと思います。

また、おいおい書いていこうと思います。