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2012年11月15日

ニッチではなく、カルトなマーケティング

中小企業家同友会の年最大行事「第三回人を活かす全国経営交流会」に参加しました。
1000人以上の経営者がが集まり、それは壮観でした。

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問題提起の講演(基調講演)が宮崎本店の宮崎社長からあり、その後は各分科会に別れての勉強です。
コンサルにとっては、ディスカッションも含めると、十数件単位の血の通った経営体験に触れられる貴重な一日でもあります。

まずは宮崎社長の基調講演で私の印象に残った話があります。
「客は誰?」というマーケッティングの理解に関する話です。

顧客を絞れば絞るほど顧客満足は高くなります。
そして、客の定義が広がれば広がるほど、顧客にとっては他人事になります。

出てきたキーワードは、ニッチマーケティングではなく、カルトマーケティングです。
カルトというと、オカルトや妖しい宗教の印象がありますが、もともと、カルトとは「崇拝」のことで、「信者」ととらえることができます。
「信者」とは、もう少し緩く言えば「ファン」のことで、facebookでいえば「いいね!」をしてくれる人たちです。

この話はソーシャルシフトに関する話で、今現在、マスメディア以上に、ソーシャルメディアが購買意思決定に影響をあたえるようになっています。
facebookの「いいね!」、twitterのリツイートが、みんなのモノを買う際の判断材料になるのです。

そして、カルトマーケティングでは、マスメディアへの露出は逆効果という話も興味深かったです。
自分たちが仲間の口コミで広げた素晴らしい商品を、誰にも共通に情報発信されるマス広告が口コミを覚ましてしまう可能性があるとのことです。

分科会でも大きな学びがあったので、それはまた書きたいと思います。
ちなみに以下の写真は懇親会風景です。

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