2014年9月 2日
「一歩踏み出す勇気」という言葉
ある方が「新しいことを始めるとき、一歩踏み出すのができないのです」との話しが出ました。
その方は、能力もあるし、準備もしっかり出来ているので、あとは単に「一歩踏み出す勇気」だと思っていました。
ただ、 その方に質問をされました。
「宿澤さんは、どうして独立できたのですか? 一歩踏み出す勇気が出たのですか?」
その方からすれば、自分は結構慎重に見えるようで、なぜ独立する勇気が出たのか不思議とのことでした。
自分もそう言われて考え込んでしまいました。
自分はどちらかというと小心者で「一歩踏み出す勇気」なんかは、大の苦手な分野です。
すぐに答えがわかりました。
自分は独立する際「一歩踏み出す勇気」なんか、なかったのです。
あったのは「独立しないといけない」という切羽詰まった状況です。
うつ病で前の会社を辞めた私は次の就職先をなかなか見つけることが出来きず、さらには就職することで再発する恐怖がありました。
その結果「独立しないといけない」という切羽詰まった状況になっていったのだと思います。
「勇気」というより「状況」が一歩踏み出させてくれたのです。
これに気付いて、自分は「一歩踏み出す勇気」という言葉を、気軽に使ってはいけないと思いました。
「一歩踏み出す勇気」という曖昧な言葉ではなく、「前に進む理由をちゃんと説明する」ことも時には大切だと再認識をしました。
- by yado
- at 23:49