2016年7月 5日
見えないものを見えるようにする努力
見えないものを見えるようにする努力...。
一言でいうと「見える化」ですが、そんな単純なことではないと感じます。
そもそも「見える化」したいものが「概念」なのか「物質」なのかでアプローチが異なります。
「概念」を見える化するには、その「概念」の理解が必要です。
一方「物質」も形をなしていますが、その形が万人に同じように見えるかどうかはわかりません。
「情報」というものがあります。
これは「情報処理」をすることで、ある程度自分の見せたい形で表現することができます。
グラフもしかり、比率(指標)もしかり、費用対効果の見せ方もしかりです。
「情報」という見えないものを「見える化」するとき、どうしてもそれを見せたい人の恣意が働くことがあります。
自分だってその誘惑に負けてしまいそうになることがあります。
だれが見ても、客観的に平等に見えるなんてことは絶対ありません。
相手が何を見せたいのかを客観的に見ると努力して、はじめて相手の恣意的なものを少し排除できるのかもしれません。
「情報」の見える化の難しさを改めて感じました。
「システム開発におけるレビュー技法」という一日研修をしました。
その中に「見えないものを見える化して問題を早く見つける」という話をしました。
その話をしながら、改めて人の意図を含んだ「見える化」の難しさを感じました。
- by yado
- at 23:20