2015年8月31日
「人を操作する」と「人を動かす」の違い
当たり前ですが「人を操作する」と「人を動かす」は全く異なります。
どちらも相手は動くかもしれませんが、相手が動いた後で残る思いは雲泥の差です。
ただ、無意識に「人を操作する」ことをしてしまっている人もいないとは限りません。
私も含めて注意したいです。
「人を操作する」とは、こちらの思い通りに動かざるを得ない状況に追い込むことです。
相手は動かざるを得ないので動きますが、やがて「しっくりこない」という気持ちに陥ります。
「人を操作する」とは一方向の伝達です。
自分が「こうして欲しい」という方向に相手を誘導します。
誘導ができる武器ととして、立場や力関係、声の大きさ...いろいろとあります。
一方の「人を動かす」は、相手の思いを汲んで自分の目指す着地点への導くことです。
それは相手が大切に思うことを理解したうえで、自分の大切に思うことも伝えながら着地点を探します。
「人を動かす」には一方向の伝達では無理です。
相手を理解するという方向、それを踏まえて伝えるという方向の双方向の伝達が必要です。
自分も時間がなくなったり、焦ったり、思い上がったりすると「人を操作する」ことをしているかもしれません。
相手の意を汲んで「人を動かす」ことができるよう、気を付けたいですね。