2014年5月31日
経営者との話はいつも勉強になる
酒を飲みながら友人の経営者の悩みを聞く機会がありました。
その会社は二つの事業があります。
一つは収益性があまり高くないですが、その会社の事業を象徴するビジネスです。
もう一つはその会社の事業の収益をほとんど上げていますが、もうひとつの事業が生み出した見えない信頼感がその収益に寄与しています。
しかし、その背景を把握しているのは経営者だけで、収益を上げている事業に携わる人からすれば、もう一つの事業の必要性に疑問を持っているとのことでした。
そこで「さて、どうしようか...」という相談でした。
いろいろと議論したのですが、できるかどうか疑問を持ちながら「二つの事業の担当者間での情報共有をして、お互いを巻き込むような仕組みができますか?」
「見える化」の基本ですが、自分としては組織風土がよくわからなかったので、「難しいかなぁ」と思いつつも発言しました。
友人の経営者はしばらく黙って考えていて「それ、私がそれぞれの事業の存在意義を説明して、そしてうちのメンバーならできます!」と言いました。
現場をシミュレーションしての決断力の速さ、メンバーの能力を信じる気持ち...、本当にすごい経営者だと思いました。
その経営者は、私にお礼を言って帰っていきましたが、むしろこちらが「すごい経営者と話ができて勉強になった」とお礼を言いたかったです。